アルコールと薄毛・抜け毛の関係。アセトアルデヒドが薄毛を促進

適度なお酒はストレス解消に良いと言われていますが、週に5日、6日、もしくは毎日飲む等の、過度な飲酒は健康に悪いことはもちろん、髪の毛にも悪影響をもたらします。

アルコールが薄毛・抜け毛に繋がる原因

アルコールは主に肝臓で分解されることが多くの方がご存知だと思います。アルコールを分解する時、肝臓では、アセトアルデヒドが生成されます。このアセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水酵素という酵素によって酢酸に分解されます。

このアセトアルデヒドを分解する時に使われるのがシステイン・メチオニンというアミノ酸です。このシステイン・メチオニンは髪の毛を構成しているタンパク質を形成しているものです。

つまり、アルコールを肝臓で分解する際に、髪の毛に必要なアミノ酸を大量に消費しているということです。
これは当然、抜け毛・薄毛に繋がるということは誰でもわかりますね。

アルコールが分解されないとAGAの原因のDHTが増える

アルコール→アセトアルデヒド→酢酸

という流れで分解されていきますが、大量のアルコールを節酒すると分解が間に合わず、アセトアルデヒドが残ってしまい、血液とともに身体を巡ってしまいます。このアセトアルデヒドはジヒドロテストステロン(DHT)を増やす働きがあるということが近年わかってきました。DHTはAGA(男性型脱毛症)の原因となるホルモンで、男性の薄毛の原因の大半はAGAが原因です。

これらの理由から過度な飲酒は髪にとっては悪影響ばかりといえます。

禁酒は出来なくても節酒は出来る

髪の毛にとってお酒は良くないと分かっていても社会人であれば、付き合い、接待、交流会などお酒の場は多く、コミュニケーションツールの1つでもあります。ですので、完全な禁酒・断酒は不可能に近いと言っても過言ではありません。

しかし、禁酒は出来なくとも節酒は出来る人が大半であると思います。私の場合は、仕事の付き合いの場ではお酒はもちろんのみますが、自宅での1人酒を禁止するなど、節酒を心がけました。

これまで週に5日位飲んでいたのですが、「週3日までしか飲んではいけない。」と自分で制限を課してそれを守りました。

お酒の頻度を減らすだけで身体も楽ですし、何より経済的にもメリットがあります。薄毛に取り組みたい方は是非、節酒に取り組んでみて下さい。