ストレス解消と薄毛の関係。ストレスは抜け毛を加速させる?

ストレス過多が長期間続くと薄毛になるという噂があります。たしかに、仕事などでストレスを溜め込んで毎日疲れている人は薄毛の人が多いようなイメージがありませんか?今回は、そんなストレスと薄毛の関係・メカニズムをお伝えしたいと思います。

まず結論から申し上げるとストレスで薄毛になる原因として3つの事が挙げられます。

  1. ストレスによって亜鉛が消費され亜鉛不足になる
  2. 自律神経が乱れ、血管の収縮が起き、頭皮の血流が悪化する
  3. ホルモンバランスが崩れ男性ホルモンが活発になる

それではそれぞれの説明をしていきます。

ストレスによって亜鉛が消費され亜鉛不足になる

髪の毛はケラチンというタンパク質の一種で構成されています。このケラチンを合成するためには亜鉛が必要なのです。しかし、しっかりと食事から亜鉛を摂取していてもストレス過多で亜鉛が不足すると髪の材料であるケラチンが合成されず抜け毛につながってしまいます。

ストレスで亜鉛が消費されてしまうメカニズム

体がストレスを受けるとストレスホルモンを分泌します。その際に発生した活性酸素を分解するために体は亜鉛を消費してしまうのです。

このメカニズムによって、ストレスを受けると髪の毛の重要な抗生物質であるケラチンが不足し抜け毛を促進させてしまうというわけです。

自律神経が乱れ、血管の収縮が起き、頭皮の血流が悪化する

体に過度なストレスが長期間かかると、自律神経の乱れが生じます。
交感神経・副交感神経の2種類からなる自律神経は基本的にバランス良く働きます。
しかし、ストレスが掛かると交感神経が優位に働いてしまいます。交感神経は血管の収縮を引き起こしてしまいますので、特に頭皮などの毛細血管への血流を悪化させ、髪の毛の大元となる、毛母細胞へ栄養が届きにくくなり、髪の毛が成長する前に抜ける。髪の毛が細くなる等悪影響を与えるのです。
適度なストレスは体にとって必要なものですが、過度なストレスを長期的に受けると健康に悪影響を及ぼすことはもちろん髪にもダメージを与えてしまいます。

ホルモンバランスが崩れ男性ホルモンが活発になる

ストレスを受けると男性ホルモンのテストステロンの分泌量が増えます。この男性ホルモンは皮脂の分泌を過剰にし、更に、髪の毛を作り出すタンパク質の生成を邪魔してしまいます。

皮脂が過剰になると抜け毛に繋がる

全ての人の頭皮からは皮脂が分泌されます。皮脂は髪にあまり良くないイメージがありますが、実は、紫外線などの外的要因から頭皮を守り、皮脂が有るからそこ頭皮が潤い乾燥を防ぐのです。しかし、皮脂が過剰に分泌されてしまうと、毛穴につまり健全な育毛を阻害してします原因に繋がるのです。

運動をするだけでストレス軽減、血流向上!

ストレスを受けることで、髪には多くの悪影響を及ぼしてしまいます。しかし、そんなストレスもランニングなどの有酸素運動をすることで誰でも軽減することが出来ます。

運動をして汗を流すことで、血液循環が良くなることはもちろん、新陳代謝が活発になり、免疫力を高める効果もあります。また、人には酸素が必要です。筋肉はもちろん、脳・神経・内臓など酸素を取り入れることで、正常に働きます。とある研究によると1kmを7分間で走るペースで運動をすることで、体に必要な酸素を取り込む能力が鍛えられるというデータが発表されています。

酸素を取り入れる事で内臓を活性化させる働きがあり、内臓が健康的になれば、それは当然、健康な育毛にもつながってくる。さらに、一定のペースでランニングを行うと、ストレスによって優位になった交感神経を落ち着かせ、自律神経を正常化させる効果があります。

※激しすぎる運動は逆に交感神経を優位にしてしまうため、あくまでも適度な一定のリズムでランニングを行うことが重要です。
私の場合、育毛のために週に2回(5km)のランニングを義務付け、最初は大変でしたが、1ヶ月ほど続けているとすぐになれてきました。週に2回程度であれば、さほど生活にも支障は出ませんし、継続しやすい頻度です。また、元々慢性的な首・肩こり持ちだったのですが、ランニングを始めると血行が良くなる為肩こりもかなり軽減されたのを実感しています。ランニングは育毛以前に、健康に本当に良いので、どちらにしてもお勧めです。